基本ルール:「文」「段落」「文章」…… 基本的な用語

文章を作成するに当たって知っておきたい基本的な用語とその意味を解説します。

ただし、以下の解説は、絶対に「これが唯一の定義」というものではありません。

なるべく一般的に使われている用語とその意味を解説しますが、人によって、あるいは解説書によって、使い方が違う場合もあることを頭の隅に置いておいてください。

 

「文」:マル(。)が来ると、1つの「文」が終わったことになります。たまに、マル(。)ではなく、「?」「!」といったマークで終わる場合もあります。ちなみに、マル(。)は、「句点(くてん)」とも言います。テン(、)は「読点(とうてん)」です。

「文」は英語ではセンテンスと言われます。

 

「段落」:文がいくつか集まってカタマリになっているのが「段落」です。各段落の先頭は1文字分空けるのが基本的なルールです(別ページを参照してください。ブログなどではこのルールが当てはまらなくなっています)。1つの段落には複数の文があることが多いですが、文が1つだけでも段落とみなすこともできます(下記)。

「段落」は英語ではパラグラフと言われます。

 

「改行」:段落を別の観点から見ると、それは、「改行が入るまでの、いくつかの文の集まり」とも言えます。逆に言えば、つまり、「改行」すると、そこで1つの段落ができたことになるわけです。

1つの段落には複数の文が入っていることが多いですが、1つの文だけでも、その文が終わったところで改行を入れれば、「1つの文だけの段落」ということになります。

ただ最近では、インターネットのブログなどで、1つの文ごとにすべて改行している文章も多く、そうなるともう、従来の「段落」という概念ではちょっととらえられないような状況にもなっています。このブログもそうですが、インターネットでの文章の書き方は、「ちょっと基本とは違う」と考えておいてください(将来的には、インターネット上の書き方の方が標準になるのかもしれませんが)。

 

*「段落」の役割

 「段落」は通常いくつかの文の集まりです。そしてその段落がいくつかつながっていって、全体の文章ができあがります。

文章を書く上で大事なことの一つが、「それぞれの段落にどのような意味・役割を持たせるか」ということです。

「段落」はいくつかの文の集まりですが、単にテキトーな数の文が集まったところで区切ればいいというものではありません。「その段落で言いたいこと」あるいは「その段落の役割」がまずあって、1つの段落にはそれに関する文がいくつか集まっているというのが基本です。

これについては、また、別のページで解説します。

 

ただし、あまりに1つの段落が長くなりそうな場合、段落としての内容や役割は同じでも、区切りのいいところで改行を入れていったん段落を終わらせることもよくあります。これは主として、読みやすくするためです。「ずっと改行が無い」=「1つの段落がとても長い」と、大変読みにくくなります。ですので、基本は「意味や役割の区切りで改行して段落を作る」ですが、加えて、「適宜改行を入れて段落を作り読みやすくする」ということも覚えておいてください。

 

「文章」:いくつかの段落が集まって完成したものが「文章」です。段落が1つしかない場合もあります。ただし、この「文章」の定義はそれほどはっきりしたものではなく、また、「文」と「文章」は、あまり厳密には区別されていません。ですが、このブログでは、基本的には、「文」はマル(。)で区切られる1つ1つの文のことを意味し、「文章」は、複数の「文」が集まって「段落」になり、そして「段落」が集まって(ある程度)完成したもの、の意味で使います。

(もっとも、このブログでも、上記のルールを厳密に守っていない場合もありますのでご容赦ください。その都度、なるべくわかりやすいように書いているつもりではあるのですが……。)

 

 

「1行の文字数」:新聞や雑誌、本を見ると、1行の中にいくつの文字が並ぶか決まっていることがわかります。新聞はかなり少なく、1行に入っている文字数は15文字程度です。雑誌はもういろいろ。

さて、自分で文章を書く場合、1行に入れる文字数はいくつにすればいいのでしょうか。これはまず、会社なら会社の、学校なら学校の決まりに従うしかありません。

例えば、大学でレポートを提出するといった場合、A4サイズの紙に横書きで書くならば、1行の文字数はだいたい35字から40字くらいに設定することが多いのではないでしょうか。新聞の1行文字数に比べると、大変多い数です。

 

で、この1行の文字数がいくつかによって、どれくらいの頻度で改行を入れる(段落を作る)のが読みやすいかが変わってきます。新聞のように1行の文字数が少ないとどんどん行数が増えていくため、早めに改行しないと読みにくくなってしまいます。しかし、1行40文字くらいのレポートだと、改行が多いと逆に読みにくくなったりします。この辺りはどちらかというと「形式」とか「見た目」の話ですが、これも実は重要な要素なので、別ページで解説したいと思います。

 

また、インターネットのブログやメールなどでは、やはり事情が違ってきます。

皆さんはパソコンで電子メールを書く時、1行の途中で改行を入れていますか、それとも特に気にせず画面の右端までどんどん書いていっていますか。

一般的に、パソコンで電子メールを送る時は、適宜改行を入れた方がいいと言われています。しかし一方で、改行を入れなくても、受信側のソフトで自動的に整形してくれたりするので、そんなことは不要という人もいます。

これについても、また別のページで議論したいと思います。

 

「縦書き、横書き」:日本語には縦書きと横書きがありますが、パソコンの普及も手伝ってか、自分で文章を書く場合は横書きというのが多いのではないでしょうか。新聞記事は縦書きですが、ほとんどの新聞記者はパソコンで横書きで原稿を書いています。文芸系の書籍、多くの文庫・新書もまだ縦書きですね。ですが徐々に横書きが増えてきているようにも感じられます。縦書きに関する特別な知識が必要なのは、一部の編集者・デザイナー・印刷関係者だけになってきているようにも感じられます。

この文章講座では、横書きを基本として話を進めています。縦書きについては、「縦書きが良い理由」など、機会があれば。。。

■まとめ

文章作成に関する基本的な用語を知ろう。ただし、定義は一定ではない。