あるブログに、こんなエピソードが書いてありました。http://miyearnzzlabo.com/archives/20809
まとめると。「ラジオを聴いていたら、雑誌の女性編集長がゲストとして出演していました。その日のテーマは『教養や読書』。その女性編集長がテーマに沿って真面目に話をしていくのですが、『一朝一夕』(いっちょういっせき)という言葉をその編集長は、『いっちょういちゆう』と言っていたのです。誰も注意しなくて、私はモヤモヤしっぱなしでした」
笑い話のようにも聞こえますが、こうしたことは誰にでも起きうること。笑ってばかりもいられません。特に偉い立場になると、誰も注意してくれなくなったりします。裸の王様はけっこう簡単に誕生するものです。自戒しなければなりません。
また、もう一つ。一般的に「間違い」と思われていることでも、そうでないこともあったりします。
実はこの欄で、「的を『得る』は間違いで、的を『射る』が正しい」と書こうと思っていたのですが、あらためて調べてみたところ、最近(2013年)、「的を得るは間違いではない」と、それまで間違いだと強く主張していた三省堂の国語辞典がアナウンスしたそうです。これは、「そう使う人が増えたから」という理由ではなく、もともとの意味を考えた上でOKである、ということなのだそうです。
http://biff1902.way-nifty.com/biff/2014/05/post-8ee7.html
びっくりしました。
昔、私は、「的を得る」と書いて、「的を射る」の間違いだと指摘され、以来、そう信じていました。みなさんの多くもそうだと思います。でも、「的を得る」でもOKとは。。。
ただ、注意してください。「的を得る」がOK、というのはごく最近の、専門家の見解です。
私もほんのさっきまでそうでしたが、世の中の大半の人は、「的を『得る』は間違い」と思っています。ですので、難しいところですが、現在のところたいへんあやふやで曖昧な状況であるということを覚えておいてください。
ちなみに、
的を射る(←「的を得る」は、今も間違いだとしている人が多い。どうすべきか。。。)
正鵠を射る、正鵠を得る(←どっちもOKです)
当を得る(←これがOK)
このあたりややこしいので注意しましょう。(というか、何が正解で何が間違いか、世の中微妙です)
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