1つの文が長くなるとわかりにくくなる場合が多くなると書きました。
ちょっと整理しますと、
・主語などの行き先がなくなり、文法的にヘンな、ねじれた文になる
・1つの文に複数の内容が書かれていて、意味がわかりにくい、あるいは流れが悪い
という2つのケースが多いようです。
後者の、「1つの文に複数の内容が書かれている」例を、既にこれまでに出てきた例文ですが、以下にあらためて挙げておきます。
(例文1)
わかりやすいユーザーインターフェイスの開
発により今までインターネットの情報とは疎遠
だった人々にもより多くの機会を提供でき、ま
た高齢者向けのスマートフォンサイトなども充
実させていくべきだと思いました。
(例文2)
我々は今後、少子高齢化問題についてより実践
的な対策を考えなければならず、まず少子化にお
いては、保育施設の拡充が課題として挙げられる。
現在、東京都の保育施設の数は、決して十分とは
いえない。
いずれも、長くなっている文を途中で終わらせてしまって、2つの文に切ってしまえばすっきりします。
(例文3。例文1の修正例)
わかりやすいユーザーインターフェイスの開
発により今までインターネットの情報とは疎遠
だった人々にもより多くの機会を提供できます。
また高齢者向けのスマートフォンサイトなども
充実させていくべきだと思いました。
(例文4。例文2の修正例)
我々は今後、少子高齢化問題についてより実践
的な対策を考えなければならない。まず少子化に
おいては、保育施設の拡充が課題として挙げられ
る。現在、東京都の保育施設の数は、決して十分
とはいえない。
何度も繰り返しますが、「長い文」は切るだけでびっくりするほどわかりやすくなります。
■まとめ 1つの文にいろいろな内容が混在しないように。長い文は切る。 |